CUBA★旅の記録② ★2012/3/11 GUANTANAMO ガンタナモ



Viazul社の観光客用バスで移動

ハバナ15:30 → サンティアゴ・デ・クーバ7:00 → ガンタナモ9:oo

57cuc 約20時間



本当は夜行便で行きたかったが 満席で予約できなかった。
2日前に予約したのだが 3~4日前には要予約。
夜行便は停車駅が少なく時間も短い。 約14時間。
車内はめちゃめちゃ寒い。冬の格好でよい。ヨーロッパのツーリストが多かった。

ガンタナモでも宿が決まってなかったので タクシーの運ちゃんに連れられた宿に泊まった。

★ガンタナモの宿
CASA LISSET FOSTER LARA
tel:53(21)325970
Pedro A.Perez #761 e/Jesus del Sol y Prado 
Guantanamo City,Cuba

たぶんこの宿はガンタナモNo.1 綺麗だと思う。キューバNo.1と言っても過言ではない。
客室も3室あり バストイレ、冷蔵庫、
エアコン、テレビ、ラジカセ付きで
言うことない。
そしてとても清潔だ。

だけど・・・清潔なだけあって
ものすごく神経質な家主だった。
性格も口調もきつく こわかった。
2~3泊だったら最高だと思う。
でもあんまり居心地がよくなかったので
3泊だけして宿を変えた。


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ガンタナモで知り合ったドレットの日本人S君に宿を紹介してもらった。
★ガンタナモのオススメの宿
CASA RAMON REVE DURAND O ELISABEL
tel:322159
Pedro Lopez y Paseo Ciudad Guantanamo






マンゴーの木に囲まれた
穏やかな宿。
毎日マンゴーが降ってくる。
マンゴー食べ放題!
とっても甘い!

バストイレ、冷蔵庫、エアコン付き 
朝夕食事なし 15cuc

ハバナでの騒音から比べると
だいぶ静かだ。

ニワトリの鳴く声と
馬車の足音と
マンゴーが落ちる音が
聞こえる。
やさしい音だ。
マンゴーがトタン屋根に落ちる音は
爆発音のようでびっくりするが
でもなんだか微笑ましい。



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ガンタナモは殆ど観光客のいない小さな田舎町

ソンやサルサのルーツであるチャングイという音楽のある街。
奴隷時代 黒人は音楽が禁止だった。でも日曜日だけは許されていた。
その頃の音楽がチャングイだ。まじりっけなしのブラックミュージックだ。
今でもチャングイは残されている。
その後 スペインの音楽と混ざり ソンやサルサが生まれる。

ガンタナモの若者はやはりチャングイは聞かないらしい。やっぱレゲトンだ。
「チャングイが好きだ!」と言っても 「レゲトンの踊りを教えてあげるよ!」と強引に踊らされる。
エロイダンスだ・・・。

でもキューバで聞くレゲトンはなかなか心地よい。
タクシーが爆音でレゲトンをながしていると ちょっと楽しくなる・・・。



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ガンタナモの移動手段は モト(バイクタクシー)だ。 (10MN 約50円)

雨が降ったら屋根付きの馬車に乗る。



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ガンタナモは毎週末フィエスタだ。


1本の長い通りが出店になり ブタの丸焼きをどの店も焼いている。
ドレットS君は 「ブタの丸焼きはサイコーだからぜったい食べな!」と言っていた。
でも宿で知り合ったニューヨーク在住で映画を撮っている日本人のT君は
「ブタを食べて嘔吐した」と言っている。
わたしはこわくて食べなかった。とにかく下痢が治らないのだ。

フィエスタは 江ノ島の花火大会のような盛り上がりだ。これが毎週末なのだ。
ステージが50mおきに5コくらいあり レゲトンやソンやポップスやチャングイなどジャンル分けしてある。
特に土曜日がオススメだ。
夜7:00から深夜まで続く。1ステージ4バンドくらいやる。チャージなどない。全てタダで見れる。
日曜はやらない日もあり やっても早く終わってしまう。
キューバ国内からも遊びに来ている人も多かった。
キューバ第2の都市サンティアゴ・デ・クーバからバスで1時間半なので 
プラッと遊びに来るのもいいだろう。チャングイに興味がなければこの街は退屈であろう。

お目当てのチャングイは一番奥でやっており 一番盛り上がっていたように思う。
黒人だけの集団。ソンやサルサのような軽さはなく 独特の黒さが雰囲気を出し色気がある。


場違いのわたしは「チーナ チーナ!」と呼ばれまくり かなりういていたが ニコニコ聞いていたら 
みんな大歓迎してくれた。やはり自分たちの音楽を好んでくれるのは嬉しいらしい。
ラムがどんどん回って来て おじちゃんおばちゃんの大量のキスをあびる。
踊らないと怒りだす。
チャングイの爆音とラムとダンスで もう土曜日の夜はくたくたになる。
でもこんなに楽しい夜は体験したことがない。
みんな踊り狂っている。特に老人がハンパない。ものすごい熱気だ。
やっぱチャングイはカッコいい。サイコーだ。

気に入ったバンドのトレスの兄ちゃんミキキの奥さんにダンスを習うことになった。
ミキキはヨーロッパツアーにもアメリカツアーにも行ったことがあり 代々チャングイを受け継いでいる。
いつでもどこでも踊っちゃうミキキ(旦那)とミラグロ(奥さん)
ミキキの家は貧しかった。
これだけMUSICOとして有名でも生活は貧しかった。
水道はなくドラム缶の水を全てに使っていた。トイレも溜まったら流す方式。
ライブではビシッとキメているが 家ではボロボロのズボンに裸だ。
普段のミキキは野菜売りをしている。以前ビデオで見たことがあるが チャングイは芋を掘らないと
出来ない音楽だと言っていたのを思い出した。

奥さんのミラグロは ミキキの13年上で 現在60歳。
とてもダンスがカッコよくて とても魅力的な女性。そしてものすごく優しい。
街でわたしと歩くときは必ず手をつないでくれる。
家に行くとコーヒーとジュースを出してくれて ごはんもご馳走になった。
キンボンボというオクラごはんとチキンスープとサラダ。豪華でとても美味しかった。
ダンスレッスン代として いくらか渡したのだが ラム代ですぐ消えるのだろう。
貧しくて水道がなくても ライブの度に高価なラムを1本カバンに入れ飲みあかしている。
小さな家に5人住んでいる。幸せいっぱいだ。

ミラグロのおかげで 堂々と夜道も歩けるし ライブも見れる。
勝気なミラグロの隣にいると みんなウエルカムになってくれる。
ガンタナモは写真が撮れない。「No foto!!」とよく怒られた。
でもミラグロといると 写真が撮りやすかった。本当に心強い。

一度だけミラグロにおねだりされた。 「黒髪のロングのカツラがほしいの・・」
カーラー頭の姿で言っていた。かわいかった。次回買っていってあげよう。

チャングイ情報は本当に集めにくい。毎週末のフィエスタでは見れるが 
平日もどこかで必ずやっているらしく いろんな人に聞いても情報がめちゃくちゃだ。
なかなかチャングイに出会えなかった。
でもミラグロのおかげで正確な情報をもらう事ができた。
そのライブは分かるはずがないような セントロから離れた人んちみたいな所でやるのだ。
普通の民家の前にどでかいスピーカーが置かれライブが始まる。
ライブハウスを探しまくっても分からない訳だ。
真っ暗で一人では歩けないような場所だ。夜な夜な黒人が集まり 夜中まで踊る。
チャージも取らない。ミュージシャンは何のお金にもならない。
でも高価なラムを持ってライブをする。なくてはならないものなのだろう。

チャングイ好きのおなじみのメンツが集まり顔なじみになった。

近所迷惑とか全く考えてない
レトロすぎるミキサー
いつも超オシャレしているカッコいい女性

配られたカボチャスープ。のびたパスタが入っている。美味しくはない。
超踊りまくってるおばあちゃん

マリンブラ

ボニータ♪
ミキキとミラグロ
周辺の道

みんな結構酔っている。でも終わったら徒歩で帰っている。
わたしは暑さとラムとダンスで帰りはボロボロになり 近くてもモト(バイクタクシー)で帰るのだが
彼らは遠くても徒歩。80歳くらいの老人も徒歩。ものすごいタフだ。
そしてミキキは翌朝野菜を売るのだ。信じられない。

ハバナに帰る日
ミキキとミラグロに「バスターミナルまで見送りに行くよ」と言われたが はっきり断った。
さみしくなるからだ。
後日聞いたのだが バスの通る道で二人でバスを待ち見送ってくれていたようだ。
バスは1時間以上も遅れてきたのに・・・。
キュンとした。

ちなみにミラグロ かなり勝気で 嫌いな男とは絶対に踊らない。きつく手で振り払う。
その男とはわたしとも踊ることを禁ずる。
嫌いな女には「あんた嫌いよ!」とはっきり言う。言われた女も「わたしも嫌いだよ!」
と言い返してくる。でも同じ音楽で楽しく踊っている。
ミキキとミラグロの孫 ライデル
かなりのワルガキ。

左からミラグロ、わたし、娘のネルシー、ミキキと孫のライデル
娘のネルシーは32歳。年上だと思ってた・・。ちなみにわたしは20歳にみえるらしい。ウシシ・・




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★キューバの飲み薬
一度チャングイのライブ中 ひどい下痢になりひっそり会場のすみっこで座り込んでいたら
子供からおばあちゃんまで心配で来てくれた。
何も言ってないのに 大丈夫?と心配そうな顔で見守ってくれている。
その日はそのまますぐに帰ったのだが 次の日見知らぬおばさん達に
「おなか大丈夫かい?」と心配された。昨日のライブ会場にいたのかな・・?
それとも街の有名人になった日本人のうわさを聞きつけたのかな・・?
とにかくこの街での小さな噂は早く広まり 何処に泊まっているとか
いろいろ知っている。ガンタナモで日本人は有名人になってしまう。
とっても噂好きである。

そして下痢はというと・・
その日は激痛だったので 宿のママに薬をもらった。
日本で買ったストッパや整腸剤は キューバでは全く効かなかった。
ママにもらった薬は一発で効いた。やはり医療が進んでいるのは本当らしい。
でも効き目があったのは4~5日で また下痢になってしった。今回は旅中殆ど下痢だった。
ドレットのS君は「俺も胃腸弱いけど下痢したことないよ~」と言っていた。
なぜだ・・。



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★ガンタナモでのインターネット

セントロにある電話センターみたいな所で出来る。

6cuc(約500円) / 1H

やはり高い!またもや遅い。
日本語は全く読めない。 日本語は全て□□□で表示される。
なんとかカンでメールを書き 送信ボタンもどれか分からなかったけどなんとか送れた。




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★ GUANTANAMOの写真 ★
野菜市場
大好きなおばちゃん
saco!
喉が渇いたらオレンジをかじる
カフェ
トランペットチーナを吹く 鶴瓶似のおじさん












薬局屋さん

靴職人のラファエル
ラファエルのママ
ラファエルのママのお家に飾ってある絵 Africana









































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